妊娠・出産時の身体の変化とは

骨盤の変化

妊娠した女性の骨盤は女性ホルモン(リラキシン)の分泌が盛んになり、
少しずつ出産に向けて弛緩していきます。
妊娠末期には骨盤全体が大きくなり、骨盤周囲が約1センチまたはそれ以上に増大することもあります。
そして骨盤周囲の増大に伴い股関節幅(骨盤の下の出っ張り)も目立ってきます。
更に恥骨結合(骨盤の前面)は約2~5ミリ離開し、弛緩が大きいと裂けてしまうこともあります。

子宮の変化

子宮は非妊娠時には長さ約7センチ、重量は約50グラムです。
それが妊娠末期には長さ約30センチ、重量は約1000グラムとなります。
さらに子宮内部には3000グラム前後の胎児、約500グラムの胎盤、数百グラムの羊水を含み、
母体の腹腔を占めています。

胸郭(胸周辺)の変化

胸とお腹の境目付近に横隔膜という胸腔と腹腔を分ける薄いドーム状の筋肉があります。
妊娠経過に伴い増大する子宮により横隔膜は上方に約4センチ押し上げられます。
横隔膜は呼吸時にとても重要な筋肉ですので、
子宮から圧迫を受けることにより肺気量が減少してしまいます。
そして胸部の横幅は約2センチ拡張、胸囲は約6センチ増加します。

骨盤周囲の筋肉の変化

1)腹直筋
腹筋を鍛えている方が6つに割れている筋肉を腹直筋と言います。
妊娠末期になりお腹が大きくなってくると、子宮に圧迫され腹直筋の真ん中が離れ始め離開してしまいます。
これを腹直筋離開と言います。
出産後、左右に離れた筋は少しずつ近づいてきますが、筋力の弱い方や間違った産後のトレーニングをしてしまった方などは、左右に離れてしまったままの状態で元に戻らないこともあります。
左右が離れた状態のままで固定してしまうと、産後に体型が崩れる原因の一つになってしまいます。

2)腹横筋
腹横筋とはお腹の深層にあるインナーマッスルで
コルセットのようにお腹全体を覆っています。
ですから内臓の位置を安定させ、お腹周りをスッキリさせるとても重要な役割があります。


そして、コルセット筋とも言われており体幹を固定する役割がありますので、この筋肉を鍛えることは腰痛改善のキーポイントになると言えます。

妊娠時の腹横筋は子宮の増大につれて引き伸ばされて薄くペラペラの状態になっています。
そして出産後の腹横筋は膨らました風船が急に空気が抜けてしぼんでしまったような状態になっています。
ですから、通常時の腹横筋の機能を果たせるはずは無く、
産後の様々なトラブル(体型の崩れ・腰痛・恥骨痛・股関節痛など)の原因の引き金になってしまいます。

3)骨盤底筋群
骨盤底筋群とは骨盤内臓器(膀胱・子宮・直腸など)を骨盤の底からハンモックの様に支えている筋肉です。
妊娠中はさらに胎児、増大した子宮、胎盤、羊水の重さも加わって骨盤底筋群にかかる負担は激増します。
それらの重さにより引き伸ばされた骨盤底筋群は産後すぐに妊娠前のような状態には戻りません。
この筋肉の機能低下が起きると、産後の尿漏れや頻尿、痔、子宮脱の原因になってしまいます。

産後の骨盤矯正が必要な理由

1)骨盤が緩みきった状態になっています。

妊娠した女性の骨盤は女性ホルモン(リラキシン)の分泌が盛んになり、
少しずつ出産準備に向けて開いていきます。
出産時には緩みきった状態がピークになり、
骨盤の関節(恥骨結合と仙腸関節)が開くことで、骨盤全体が大きく広がった状態になっているのです。

2)妊娠中から出産後の重心バランスの変化に身体がついていけません。

妊娠中はお腹が大きくなるにつれて上体を大きく反らせてバランスをとっています。 そして、出産後には急にお腹の重さが無くなるわけですから、 身体の重心バランスの中心がどこなのか分らなくなってしまいます。 そんな時期に休む間もなく授乳、抱っこ、おんぶ、沐浴などによる アンバランスな姿勢が加わって骨盤がゆがむ原因になってしまいます。

3)ダメージを受けてしまった筋肉のリハビリが必要です。

妊婦さんは上体を大きく反らせてバランスをとっているので、
腰から背中の筋肉は縮んだ状態が続き、硬くなり腰痛の原因になってしまいます。
そしてお腹側の筋肉はどうなっているのかと言うと、
数ヶ月の間、引き伸ばされている状態が続いてしまっています。
そのような状態では本来の腹筋の機能をはたすことができません。
その結果、産後の尿漏れ、痔、子宮脱、骨盤の不安定性など産後のトラブルの大きな原因になってしまいます。

病気やケガで入院をしたり、動けない日が続いてしまった後などはリハビリを行い、徐々に日常生活に復帰していくことが一般的だと思います。

私は産後も同じことが言えると考えます。出産により骨盤周りはかなりダメージを受けているのに加え、
数ヶ月の間、正常ではない筋肉の使い方をしているので、
少しずつ筋肉のリハビリを行って日常生活に戻っていくことが大切ではないかと思います。

4)妊娠前より健康で綺麗になれるチャンスです。

出産後12ヵ月くらいまでは、骨盤周囲をゆるめる作用の
ある女性ホルモン(リラキシン)の分泌が盛んな状態です。
ですから、骨盤周囲の靭帯がゆるんでおり、矯正の効果を出しやすい時期でもあるのです。

出産後に
「以前からあった腰痛が無くなった」
「妊娠前より痩せた!」
「パンツがゆるくなった!」
「下半身がスッキリした!」

このようなお声もたくさん頂いております。
産後の時期を正しく大切に過ごすことで、
妊娠前よりもっと健康で綺麗になれる絶好のチャンスと言えます。

5)産後の女性への日本と海外の違い

フランスでは、ガスケアプローチという産後女性へ個別のリハビリプログラムが提供されます。
しかも保険適応で受けることが出来る充実ぶりです。
ベルギーでは、キネジストと呼ばれる専門家が存在し、産後のリハビリが行われています。

一方で日本はどうかというと、妊娠中や出産時に関しては医療機関で手厚い体制があります。
しかし出産後に関しては、赤ちゃんに対しての医療は手厚く感じますが、
ママに対しては特に問題が無ければ、数日後に退院してその後は一ヶ月健診を受けておしまい
というパターンがほとんどではないかと思います。
このような体制ではやはり産後の女性に対するケアが不足しているのではないかと思います。

当院の産後骨盤矯正の方法とは

1)検査

当院では検査方法として、最新のIT技術を用いた姿勢分析システムの導入により、 患者様はご自身の身体のゆがみを実際に目で見て確認して頂く事ができます。 ゆがみを目で見て身体で感じて、患者様にご納得いただいてから矯正を行なっていきます。

2)姿勢矯正

多くの方が育児での前傾姿勢により猫背姿勢になってしまっていますので、
まずは肩甲骨周りの筋肉を中心にマッサージをおこないます。
そして姿勢矯正を施し真直ぐな身体の軸を作ります。

3)骨盤矯正

ソフトな手技で横に広がり捻じれてしまった骨盤と股関節を正しい位置に矯正していきます。
矯正後はほとんどの方が矯正前より腰痛の改善、ウエストにクビレができること、骨盤の横幅が狭くなっていることなどを感じていただくことができます。

4)自宅でできる産後ケアのご指導

私たちはピラティスやスポーツトレーナーの資格を有しております。
ご自身でできるストレッチやピラティスのエクササイズも丁寧にお伝え致します。
妊娠出産で体幹の筋肉(お腹と骨盤周りの筋肉)は伸びきって緩みっぱなしの状態です。
正しいセルフケアの方法をお伝し、ご自宅で行っていただくことにより骨盤矯正の効果が持続し、
完治が早まります。

5)ビフォーアフターの確認

痛みの消失、又は軽減を確認していただきます。
骨盤の幅が狭くなった感覚や腰のクビレの部分が細くなった感覚を確認していただきます。
姿勢分析システムを用いて、姿勢がどのように変わったのかを画像を見ながら確かめていただきます。

産後の骨盤矯正の開始時期・対象期間・通院回数と頻度

矯正開始時期と対象期間

出産後1ヵ月半~12ヵ月くらいまでの方。
ベストの期間は出産後1ヵ月半~6ヵ月くらいまでの方。
※出産後1ヵ月半から始める理由は子宮が元の大きさに戻るのにかかるための必要な期間です。
 当院では子宮が元の大きさに戻ってから骨盤矯正を行った方がより効果的だと考えます。

矯正回数と期間の目安は10回、3ヶ月

1~3回目:最初の3回で骨盤は正しく矯正されほとんどの方が効果を実感されています。
4~6回目:この時期がとても大切です。正しく矯正された骨盤が安定してきます。
7~10回目:緩みきった筋肉にも変化が出始めて、引き締まった感覚を感じ始めます。

通院ペース目安

1回~5回目までは1週間に1回のペース。
6回~10回目までは2週間に1回のペース。

※初診時の患者様の症状やゆがみの状態、改善ペースにより施術回数、通院頻度に差が生じます。

043-247-3755

047-489-5388

お電話の際、「初めてです。ホームページを見ました。」とお伝え頂くとスムーズです。
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