産後から、足首の不安定感や痛みが気になっていませんか?
産後になってから、こんな感覚はありませんか?
✅ 歩くと足首がグラッとする
✅ 何もないところで足首をひねりそうになる
✅ 抱っこをしていると足首が不安定で力が入る
✅ 足首の内側や外側がジワジワ痛む
✅ 捻挫した覚えはないのに、足首がグラグラして弱くなった気がする
このような 産後の足首のグラつき・不安感・痛み は、
実はとても多く、臨床でも頻繁に相談される症状です。
「体重が増えたからかな」
「運動不足のせいかな」
そう思われがちですが、
産後の足首トラブルには、はっきりした身体的な理由があります。
産後の足首トラブルの正体|足関節の不安定性とは
産後に多く見られるのが、
**足関節の不安定性(足首が安定して支えられない状態)**です。
これは、捻挫をしたかどうかに関係なく、
・足首がグラつく
・踏ん張りがきかない
・無意識に足首に力が入り続ける
といった状態を指します。
産後は「足首が弱くなった」のではなく、
安定して使えなくなっているケースがほとんどです。
なぜ産後に足関節の不安定性が起こりやすいのか
出産を経て、身体には次のような変化が起こります。
・リラキシン(ホルモン)の影響で靭帯がゆるんでいる
・骨盤が不安定になり、体幹がうまく使えない
・抱っこによる体重負荷と片寄った重心
・妊娠中〜産後にかけての運動量低下
この状態では、
本来 体幹・骨盤・股関節 が担うべき「身体を支える役割」を、
足首が代償的に引き受けてしまいます。
その結果、
・足首が常に踏ん張らされる
・微妙なバランス調整を足首だけで行う
・身体を安定させようとして、足首周囲の筋や腱が酷使される
という状態が続きます。
不安定な足首が引き起こしやすい2つの腱鞘炎(臨床で多い例)
産後の足関節不安定性が続くと、
次の2つの腱鞘炎が非常に起こりやすくなります。
① 後脛骨筋腱鞘炎(足首の内側の痛み)
後脛骨筋は、
・足首の内側からアーチを支える
・足関節の安定性を保つ
非常に重要な筋肉です。
足首が不安定になると、
この後脛骨筋が常にアーチを支え続ける役割を担わされ、
・足首の内側が痛む
・内くるぶし周囲が腫れる・重だるい
・長く歩くと内側がつらくなる
・歩行時の不安感
といった症状につながります。
② 腓骨筋腱鞘炎(足首の外側の痛み)
腓骨筋は、
・足首の外側からアーチを支える
・足関節の安定性を保つ
非常に重要な筋肉です。
足関節が不安定な状態では、
腓骨筋が常に転ばないように踏ん張り続ける ことになり、
・足首の外側が痛む
・外くるぶし周囲が腫れる・重だるい
・長く歩くと外側がつらくなる
・歩行時の不安感
といった症状につながります。
この2つ(後脛骨筋・腓骨筋)は、
足関節を内側・外側から支え、アーチを作るために不可欠な筋肉ですが、
不安定性のために酷使され、腱鞘炎を引き起こしてしまうのです。
足首だけをマッサージしても改善しにくい理由
足首が痛いと、
・足首周囲のマッサージ
・電気治療
・湿布や痛み止め
を行うことも多いですが、
産後の足関節不安定性では、これだけで改善するケースは多くありません。
なぜなら、
・足首が不安定なまま
・体幹・骨盤が使えないまま
では、
再び足首に「支える仕事」が集中してしまうからです。
当院の考え方|産後の足関節不安定性は「支え直す」ことが重要
当院では、産後の足首トラブルを、
足首単体の問題とは考えていません。
重視しているのは、
① 局所の負担を減らすケア
・足首周囲の状態評価
・必要に応じたインソールや靴の見直し
・体外衝撃波など、腱鞘炎に対する適切な局所アプローチ
② 足首が足首が頑張らなくていい身体づくり
・産後骨盤矯正
→ 骨盤の位置と安定性を整える
・産後マシンピラティス
→ 体幹・股関節で身体を支えられる状態を作る
この両輪で進めることで、
足首が「踏ん張らなくていい状態」 を目指します。
産後の足首トラブル:まとめ
・産後は足関節の不安定性が起こりやすい
・不安定性の結果、後脛骨筋・腓骨筋の腱鞘炎が起こりやすい
・足首だけの問題ではなく、身体全体の支え方が重要
・局所ケアと土台づくりの両方が必要
「足首が弱くなった」のではなく、
足首に頼りすぎている身体の状態になっているだけかもしれません。
※強い腫れ、熱感、安静時痛がある場合や、外傷後の痛みは
整形外科での評価と併用することをおすすめします。
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著者プロフィール 伊集院 博
兵庫県神戸市生まれ。千葉県千葉市在住。2007年に千葉市中央区にて伊集院鍼灸整骨院を開業。現在は千葉県で2店舗の鍼灸整骨院とマシンピラティススタジオの代表を務める。
『子どもの幸せはママの笑顔から』をミッションに掲げ、ママと赤ちゃんに日本で一番やさしい整骨院を目指し、整骨院に保育士在籍の無料託児所を併設。託児は保育士がマンツーマンで対応するなどサービス内容も充実している。
産後の腰痛、股関節痛、恥骨痛、尾てい骨痛などの改善や、体型戻しのトレーニング指導には定評があり、産後の不調で来院されるママさんは年間延べ5,000人以上。
著書『ゴールデンライン 美しい姿勢をつくる44のレッスン』
主な資格と実績
- 伊集院鍼灸整骨院グループ代表
- 柔道整復師(国家資格)
- 鍼灸師(国家資格)
- ケアマネージャー
- シュロスベストプラクティスⓇ
(側弯症運動療法の資格) - 側弯症ピラティスインストラクター
- BESJ認定ピラティストレーナー
- BTA認定バレエダンサートレーナー
- ハワイ大学解剖実習終了
- 治療家大學技術講師就任

















