産後から「原因がはっきりしない腰・骨盤の痛み」で悩んでいませんか?
産後になってから、こんなお悩みはありませんか?
✅ 片側の腰や骨盤がズキッと痛む
✅ 寝返りや立ち上がりの瞬間に、骨盤の1点に強い痛みが走る
✅ 歩くと骨盤の奥が引っかかるように痛い
✅ 抱っこをすると骨盤が不安定な感じがする
✅ 病院では「異常なし」「様子を見ましょう」と言われた
このような症状で来院される産後ママは、非常に多くいらっしゃいます。
実はこれらの症状、
仙腸関節(せんちょうかんせつ) が関係している可能性があります。
仙腸関節とは?産後トラブルと深く関係する関節
仙腸関節は、
背骨の一番下にある「仙骨」と、左右の「腸骨」をつなぐ関節です。
大きく動く関節ではありませんが、
・体重を支える
・上半身と下半身の力を伝える
・骨盤全体の安定性を保つ
という重要な役割を担っています。
特に産後は、妊娠・出産の影響で恥骨結合と同様に仙腸関節もゆるみやすく、負担が集中しやすい時期です。
産後の仙腸関節障害は大きく2つのタイプがある
臨床的に見ると、産後の仙腸関節障害には
大きく分けて2つのパターンがあります。
パターン①:仙腸関節のロッキング(急性型)
これは、いわゆる
「仙腸関節由来のぎっくり腰」 と呼ばれる状態です。
特徴としては、
・突然の激しい痛み
・動こうとすると強く痛む
・片側だけの1か所に集中して強い痛みが出る
・痛みが強く動けなくなることもある
仙腸関節が「固まって動かなくなっている」状態で、
急性期には強い痛みを伴います。
強い痛みを伴いますが、数日で症状が落ち着いてくることが多いです。
パターン②:仙腸関節の不安定性(ハイパーモビリティ型)※産後に圧倒的に多い
産後ママで圧倒的に多いのが、こちらのタイプです。
・骨盤がグラグラする
・抜けるような不安感がある
・長時間立つと違和感が増す
・抱っこで痛みや不安定感が強くなる
これは、
仙腸関節が「動かなすぎる」のではなく、「動きすぎている」状態です。
ロッキングと違い、
痛みが慢性的・持続的になりやすいのが特徴です。
なぜ産後は「不安定型の仙腸関節障害」が多いのか
産後に仙腸関節が不安定になりやすい理由は、はっきりしています。
・妊娠・出産で分泌されるホルモン(リラキシン)により靭帯がゆるむ
・腹横筋・骨盤底筋群が機能低下している
・妊娠中〜産後の姿勢や動作のクセが残っている
・抱っこによる左右非対称な負荷
これらが重なることで、
仙腸関節を「止める力」「安定させる力」が働かなくなります。
その結果、
・立つ
・歩く
・抱っこをする
といった日常動作のたびに、
仙腸関節が微妙に動き続け、痛みや不安定感につながります。
仙腸関節障害の本質は「ズレ」ではなく「支えられなさ」
ここでとても大切なポイントがあります。
産後の仙腸関節障害の多くは、
関節がズレているから痛いのではありません。
問題なのは、
・腹横筋(腹部インナーマッスルの1つ)が働かない
・骨盤を内側から支えられない
・仙腸関節を安定させる力が足りない
という「機能の問題」です。
特に腹横筋の機能低下は、
仙腸関節の不安定性と非常に深く関係しています。
仙腸関節だけを調整しても改善しきれない理由
仙腸関節の調整や矯正、マッサージなどを受けて、
・その場では楽になる
・でも数日で戻ってしまう
という経験をされた方も多いのではないでしょうか。
これは、
関節の位置は整っても
それを支える体幹の筋肉(腹横筋・骨盤底筋群)が働いていない
ためです。
安定性が作られていない状態で、位置だけを整えても、身体は元に戻ろうとします。
当院の考え方|産後の仙腸関節障害は「安定性の再構築」が最優先
当院では、産後の仙腸関節障害を
「痛い関節だけの問題」とは考えていません。
重視しているのは、
・骨盤の位置と動き
・腹横筋や骨盤底筋群の再教育
・抱っこ・立ち上がりなど日常動作
です。
産後の仙腸関節障害に対するケアの考え方
産後骨盤矯正
→ 仙腸関節が安定しやすいポジションへ整える
産後マシンピラティス
→ 体幹(腹横筋・骨盤底筋群)を再教育し、「止められる身体」を作る
私たちが目指しているのは、
**仙腸関節が「頑張らなくていい身体」**です。
産後の仙腸関節障害:まとめ
・産後の骨盤痛・腰痛の背景に多いのが仙腸関節障害
・ロッキング型と不安定型はまったく別の状態
・産後は「不安定型」が圧倒的に多い
・本質はズレではなく「支えられなさ」
・早期に安定性を取り戻すことが重要
※強い痛みや神経症状がある場合は、整形外科での評価と併用することをおすすめします。
~子どもの幸せはママの笑顔から~
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著者プロフィール 伊集院 博
兵庫県神戸市生まれ。千葉県千葉市在住。2007年に千葉市中央区にて伊集院鍼灸整骨院を開業。現在は千葉県で2店舗の鍼灸整骨院とマシンピラティススタジオの代表を務める。
『子どもの幸せはママの笑顔から』をミッションに掲げ、ママと赤ちゃんに日本で一番やさしい整骨院を目指し、整骨院に保育士在籍の無料託児所を併設。託児は保育士がマンツーマンで対応するなどサービス内容も充実している。
産後の腰痛、股関節痛、恥骨痛、尾てい骨痛などの改善や、体型戻しのトレーニング指導には定評があり、産後の不調で来院されるママさんは年間延べ5,000人以上。
著書『ゴールデンライン 美しい姿勢をつくる44のレッスン』
主な資格と実績
- 伊集院鍼灸整骨院グループ代表
- 柔道整復師(国家資格)
- 鍼灸師(国家資格)
- ケアマネージャー
- シュロスベストプラクティスⓇ
(側弯症運動療法の資格) - 側弯症ピラティスインストラクター
- BESJ認定ピラティストレーナー
- BTA認定バレエダンサートレーナー
- ハワイ大学解剖実習終了
- 治療家大學技術講師就任

















